2012.8.27 MON
壬生の浅葱色の世界から
現世に続く大きな通り
綾小路通りに出て
タクシーという
時間短縮ワープ航法を。
京都は大通りに出ると
何処でも沢山タクシーが走っており、
わりに簡単に捕まえられました。
大きな荷物を宿に置いて身軽になる為
宿を目指したいのですが
つい先ほどの
滔々と流れる講釈を聞いて
あの日、
近藤さんが
ずっと呑んでいた
「 角 屋 すみや 」さんを
一目だけでも観たくなりました。
だってこの機会を逃したら
二度とこのチャンスは
無いかもしれないからです。
運転手さんに
宿を告げつつ
途中で角屋さんの前を
通って貰う事はできますか?
とお願いした処
「 島原ですね 」と
快諾していただき
一路島原へ!
住宅街の中に
ぽっかりと
木組みの門が見えて来ました。
浅田二郎さんの本か何かで
見たとおりの
島原の門です。
運転手さんの説明では
島原は此処と向こうに
二つの門があって
女の人が
逃げられないように見張って
いたんですよ。と。
生々しいです。
門の中は
普通の住宅街
普通の方が生活を
しておられます。
門だけ時代を越えて
残っている感じ。
そして道が
一方通行みたいに
凄く狭いです。
自動車教習所で
此処を通らなけば
いけないとしたら
諤々怖い。
そんな道です。
ここから京都の
タクシーの運転手さんの
プロフェッショナル魂に
打ち震え
島原、
一切、写真を撮る事を
忘れ一枚もありません。
心のアルバムに
運転手さんの意気込みと
島原の思い出を
貼っております。(涙)
門を入って
普通の住宅街を直進してゆくと
少しして右手に曲がる
これ又細い道が
その奥を見ると
古い木造のお家に
提灯が下がっています。
提灯には
二つの輪っかが
互い違いに ....... !
「 輪 違 い 屋 っ !」
と大きな声を出してしまいました。
「そう 輪違い屋」
と運転手さんは角をぶつけそうな
狭い角を曲がってそちらの方へ
するすると。
その前まで来ると
戸口に木の板に
《観覧謝絶》
声に出して
運転手さんと自分
はもりました。
「うーーーん角屋
何処だったかなあ」
と随分前に来た事があったらしく
記憶を辿りながら
大きな通りに出た運転手さんに
狭い道を頑張って下さっただけで
輪違い屋を観れたからもう充分ですと感謝を述べて
宿へ行ってもらおうとすると
大丈夫大丈夫
向こうの門から入りなおしてみよう
と、もう一つの門から
又、狭ああああい道に
車一台やっと通れそうな幅の
畑道が工事中(汗)
それを運転手さんが
揚屋と置屋の違いを
角屋が揚屋で
輪違い屋が置き屋
置き屋は芸子さんが何時も居る処
揚屋は料亭みたいな処で
置屋さんから呼んで来てもらって
踊りや芸を見てもらう処
と、説明をしながら
やり過ごすと
対向方向から
観光客を乗せた
同じようなタクシーが;;;;;;;
おそらく
角屋さんを観て来た
お方達 !!!
これどうするの????!
と手に汗握る
後部座席の私達
見合った車同士は
いったん一時停止
が、かどを曲がって来た
向こうのタクシーがバックしてゆきます
「此の場合はしょうがないね」
と飄々と運転してすれ違える角のある場所まで
その角の正面には
大きな木造の建物が
建て看板が立っています。
角 屋 です !!
「 角屋は赤い壁と
飾り窓が綺麗でね 」
と、運転手さん。
「角屋さん観た事があるんですね?!」
と、私。
「勿論、勿論。
運転手は無料だから
何回も観たよ。」
おおおおおおーーーーー !
「赤い綺麗な壁がね
黒く煤けているんだよ。
それは沢山
蝋燭の火と
油の行灯の火を
焚いたからだって。」
と説明を聞きながら
「此処で近藤さんが
お酒呑んでいたのねえ」と
角屋さんの横をすり抜けて
最初に入った大門へ。
(大門から直進してくると
角屋さんだったみたいです。
でも、おかげで
輪違い屋さんともう一つの門まで
見る事が出来ました。)
大門から島原へ別れを告げ
屯所になっていた
西本願寺を眺めつつ
宿へと。
京都のタクシー運転手さんは
プロの観光ガイドさん。
乗った車の運転手さんの
ツボを押すと
沢山お話して下さいます。
ツボが当たれば!
プロ魂に
拍手喝采 !!!!!
山形へ帰って
角屋公式HPを観てみたら
赤い美しい部屋と
運転手さんが話して下さった
説明がそのまんま
載っておりまいた。
嗚呼。
あの、
運転手さんに
御礼の心づけを
お渡しするんだった!!
と後悔。
運転手さん
有難うっっっ 。
その後悔を次に生かせ自分 !!
ばかばか自分(泣)
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小野数珠店から
近江屋
酢 屋
どんがま
らーめんみよし
へ続く。
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